平均日射熱取得率(ηA値)といい、住宅にどのくらいの日射熱が入るかを表した数値です。数値が大きいほど日射熱が住宅内に入ることを表します。

季節によって日射の強さや太陽の高さが異なるため、冷房期(ηAC値)と暖房期(ηAH値)をそれぞれ計算します。

日射熱の多くは窓から住宅内に入りますが、外壁や天井などからも日射熱は入ります。そのため、窓だけではなく、外壁などの部位も考慮しなければなりません。(床や土間床などからは入らないため、考慮する必要はありません。)

 

簡易式

平均日射熱取得率(ηA値)=Σ([面積]×[日射熱取得率]×[方位係数])/[外皮面積]×100で求められます。

各部位の日射熱取得量を合計し、外皮面積で割って100かけたものが平均日射熱取得率(ηA値)です。冷房期と暖房期で計算に使用する係数などが変わります。

ηACは1.0、ηAHは2.0を目指して設計します。室内における日射の影響は非常に大きいため、ある意味断熱材よりも重要な要素です。プランニングにより大きく変わっていき、設計力が試されます。