• 「全館空調システム」を導入された新築を広島で見学しました 2023年09月28日

    朝の空気に初秋の気配が感じられる頃となりました。日中はまだ暑さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

     

    さて、今月初旬私達は広島へある新築の見学に行きました。

     

    そちらの物件はデザイン性が高く、すべての部屋に至る工夫、特に空とそよぐ木々が眺められる中庭やゆったりとした階段が印象的で

    今後の参考のため沢山の写真を撮らせていただいたのですが、とても素敵だったので掲載できないのが残念です。

     

    今回何より勉強させていただいたのは、「全館空調システム」についてでした。

     

    そちらの家には、そのシステムが採用されており、

    家にルームエアコンはなくとも、その製品1台で、すべての部屋の温度をほぼ一定に快適に保つことができます。

     

    家の中の部屋の1部に半畳ほど本体機器を設置するスペースを設けていただけますと、

    その他の部屋に冷暖房を送り届けてくれます。

     

    各部屋の1ヶ所ないし2ヶ所の小さな吹き出し口から出てきます。

    しかしながら通常のエアコンのような風をほとんど出さないため、

    体感では無風状態で涼しく(その日はかなり暑い日でした)

    エアコンの風が苦手な私でもかなり快適でした。

     

    部屋ごとの温度差もほぼなく、断熱・気密にこだわっている家だからこそ、この全館空調のシステムが最大に活かされていました。

     

    また、換気の仕方も、第3種換気ではなく、第1種換気であることもメリットのひとつで、

    温度だけでなく湿度管理も理想的です。

     

    この全館空調システムを導入した場合と、通常の1階・2階にそれぞれエアコンを設置する費用との差は少しありますが、

    部屋ごとに温度がさほど変わらないというのは、高性能住宅を建てるにあたっては家の快適さが更に増してメリットも大きいと思いました。

     

    家づくりの参考のひとつになりましたら幸いです。

     

    朝夕冷え込んでまいりますので、くれぐれも体にはお気をつけください。

  • ぐるぐるツアー2022夏版開催します! 2022年08月02日

    ホームページリニューアルに伴い、長年続けて参りましたgoo blogもこちらのブログに統一させていただくこととなりました。

    あらためまして今後ともよろしくお願いいたします。

    記念すべき新ブログ第1回目は...

     

    ぐるぐるルームツアー2022夏

     

    毎年恒例となりました、ぐるぐるツアー夏版の開催のお知らせです!

    鳥取島根両県の本気で高性能住宅に取り組む工務店11社からなる「山陰SW(スーパーウォール)会がお送りする、ぐるぐるツアー「オーナー様宅訪問会」

    以前はスーパーウォール工法で建てられたオーナー様のお宅を直接訪問させていただいておりましたが、コロナ禍の影響で今回もYouTubeによる開催となります。

    YouTube開催のメリットは...

     

    ・いつでもお好きな時間に

    ・お好きな場所で

    ・お好きな恰好で(笑)

    ・何回でも

     

    ご視聴になることができます。

    今回は8月12日(金)から視聴可能となります。

    ご視聴をご希望の方は下記、お問合せフォームよりお申込みください。

     

    「ぐるぐるツアー2022夏」ご視聴のお申込みはこちら!

     

    さて

    梅雨明けしたにも関わらず続く長雨もようやく終息したかと思いきや、今度は連日30℃を大きく超える酷暑が続きます。

    実は今日、8月2日にこのぐるぐるツアーのご案内を開始したのですが早速多くの方々からのお申込みをいただきました。

    そのなかから、弊社で昨年夏お引渡しをさせていただいたお客様から以下のような大変うれしいお言葉をお申込みとともにいただきました。

     

    「~お蔭様でエアコン1台26℃~27℃設定で全室快適に過ごさせて頂いております(^^)。視聴希望です。暑い日が続きますが、皆様どうぞご自愛くださいませ~」

     

    設計者冥利に尽きる大変うれしいお言葉(涙)

    また、過酷な気象状況だからこそより実感できる「高性能住宅の快適性」、

    電力不足が叫ばれる中、熱中症と背中合わせで節電にご協力されている方も多いのかもしれません。

    また、電気代の上昇、特に再エネ賦課金、燃料調整費の理不尽とも思える上昇にはなすすべがありません。

    だからこそ、私たちはできるだけ電気を使わなくても済む家、高気密高断熱をはじめとした高性能、パッシブデザインそして良いデザインの家に取り組んでまいりました。

    現在、2階建てのゼロエネ住宅を1件施工中、またお盆明けには「犬と一緒に暮らす家、平屋」を着工予定です。

    いずれもお施主様のご厚意により、構造見学会、完成見学会を開催させていただく予定となっております。

    ご都合尽きましたら是非一度私たち井原建設と創る家の快適さをご体感ください。

     

     

  • 太陽光発電システムと蓄電池ってお得なの? 2022年01月31日

    こんばんは。
    世の中またちょっと窮屈な感じになってきましたが、負けずに頑張っていきましょう。

    さて、今回はタイトルにある通り、太陽光発電と蓄電池についてお話をさせていただきますね。
    弊社でご採用いただいたお客様からの貴重なデータを元に「考え方のヒント」をまとめてみまし
    た。是非今後のご参考にしていただけたらと思います。
    弊社ではまず、以下のことをお話させていただいております。

    1. お建てになる家の基本性能をまずはしっかりと押さえましょう。
    2. 国土交通省の「地域型住宅グリーン化事業」や、「環境省戸建ZEH」等各補助金、助成金、があります。もしタイミングが合えば利用すると大きなメリットがあります。
    3. 資金計画をしっかりされたうえで、余裕があるとご判断されたなら是非採用されてはいかがですか。

    以上のようなお話をさせていただいた結果、現在だいたい新築の半分の方が太陽光発電システムを
    採用されています。

    太陽光発電システムを導入する場合、「FIT」という「再生可能エネルギーの固定買取制度」というもの
    があります。導入してから向こう10年間、太陽光発電システムで発電した電気を電力会社がkwあたりいく
    らで買い取ってくれますよ、という制度です。
    この「kwあたりいくらで買い取ってくれるか」の値段を売電単価といいます。
    売電単価は当初、太陽光発電システムの普及促進を計るため、高く設定されていましたが年々下がってきて
    おります。

    図1

    一番高いときでは48円/kwhでしたが今や17円/kwhまで下がってしまいました。
    太陽光発電といえばすぐに思い浮かべるのが「何年で元が取れるか」という言葉です。
    売電単価の高いときは、「固定買取価格の10年間で元は取れます。11年以降は丸々お得になります」
    という話が多くされていたように思います。
    残念ながら今は10年で元が取れる、というような状況ではないと思います。
    以前と比べて太陽光発電システム自体の導入価格も下がってきています。
    例えば、10年前に導入された方の一例ですと、3.68kwで227万円でしたが以下にご紹介します弊社の導入事例ですと、5.8kwで190万円でした。(2018年時点)実際に電気代がどうだったかをご紹介します。

    図2

    2019年のデータでまだ売電価格が28円/kwhのころです。
    この表をざっと説明すると、毎年の電気代は0円、しかも毎年32,479円のお金が中電から入ってきます。
    これが10年間続きますので10年で324,790円の収入となります。
    一頃、「山陰は日射量が少なく、太陽光発電をつけても効果はない」と言われていましたが実際、こうしてみると案外効果はあると思いますがいかがでしょうか。
    この家の場合、太陽光発電の導入価格が190万円でしたが、国土交通省や松江市の補助金をうまく活用することができ、実際の負担した額は24万円でした。
    この方の場合ですと10年かからずに元はとれた形です。
    しかし、太陽光発電システムを導入された理由は、売電はアテにしないで自分の家で使う電気はできるだけ自分で賄おう、ということでした。
    太陽光発電は再生可能エネルギーと呼ばれ、ニュースでも盛んに取り上げられます。
    環境に配慮という側面もたしかにありますがそれよりも、今後も上がり続けていき、しかも自分達では節約ということでしか対抗できない電気料金をなんとかしたい、という思いから導入されました。
    実際、電気代はずーっと上がり続けています。

    図3

                                  ※インターネットの資料より引用

    この電気代の上昇に影響しているのが、火力発電に必要な燃料の高騰と再エネ賦課金というものです。電気代の請求書をよく見ると、実はこの再エネ賦課金がしっかり記載されています。

    図4

    そしてこの再エネ賦課金は年々上昇し続けています。

    図5

    ※シャープの勉強会資料より引用(提供:東洋ソーラー様)

    この上がり続けていく電気料金になんとか対抗したい、という思いが太陽光パネル導入の理由です。
    ここで、一般家庭において太陽光発電システムについておおまかに説明します。
    太陽光パネルで発電された電気は、どこかに貯めておくわけではありません。
    太陽の光を受けて発電するので、昼間太陽が昇っているときしか動きません。
    太陽光パネルによって発電された電気は、パワーコンディショナー(以下パワコン)と呼ばれる家庭で使える電気に変換するための装置を通して、まず家の中で使われている家電製品等の電力として使われます。そして使いきれなかった余った電気を余剰電力として中電が買い取ります。停電時には非常用電源として使用することもできます。ただし、非常用電源として使えるのは、専用コンセント1か所のみとなります。
    ここはよく誤解される所ですが、太陽光パネルを設置していれば停電になっても普通に電気がつかえるわけではありません。また、当然ではありますが昼間太陽の出ている時間帯のみとなります。夜は発電することはできません。
    使い方の例として、24時間つけっぱなしの冷蔵庫は別として、エコキュートや電気温水器を使っている場合、電気料金の安い夜間電力を使うのではなくお湯をつくる時間を昼間に設定して、太陽光発電でお湯をつくるというのがあります。
    また高気密高断熱住宅でしっかりと性能が担保された家の場合、エアコンを24時間つけっぱなしにするというのもあります。(余談になりますがしっかりとした性能の家の場合、24時間連続運転した場合と従来の間欠運転では、24時間連続運転のほうが電気代が安くなります。)
    このように上手に活用すれば電気代をさらに節約することもできます。

    さて、ここまで主に太陽光発電システムのメリットについて話をしてきましたが、当然デメリットもあります。
    まず、冬など日照時間の短い季節では発電量が少なくなります。当然売電量も少ないので金銭的メリットは少なくなります。
    それから太陽光パネルで発電した電気を家庭用電気に変換するためのパワコンは25年前後で買い替える必要があると言われています。
    太陽光パネル自体は、消耗する部品がないので30年はもつと言われています。弊社も少なくとも住宅ローンの返済期間中は大丈夫ではないか、と考えております。
    ちなみに、太陽光パネルによる環境破壊について、最近ニュースで取り上げられるようになりました。これについてはあくまでメガソーラー建設による無秩序な乱開発によるものだと思っております。一般戸建て住宅においては前述のとおり、上昇し続けていく電気料金に対する防衛手段として、積極的に導入していくべきだと思います。ただし、某都知事の「義務化」という考えには反対です。あくまで住宅建築において資金計画に余力があり、また補助金の活用などによって十分メリットがある場合、導入すべきだと思います。

    「太陽光発電システムと蓄電池」

    さて、ここまで太陽光発電システムについて話をしてきました。
    また、余剰電力の固定買取制度(FIT)が10年間続くという話もしましたが、実は2020年の秋、初めてFITが終了する、という事例がでてきました。今まで余剰電力を48円で買い取っていたのがいきなり0円ではなく、7円となってしまいます。これを例えば、先ほどの表に当てはめてみると

    図6

    買取価格が48円ではなく28円からの比較ですが、それでも年間で¥107,457.の負担となってしまいます。「10年間FITの恩恵を受けてきたんだから仕方ない」という考え方もありますがそれでも年間の負担としては痛いと思います。月額¥8,954.は大きいと思いますがいかがでしょうか。

    さて、この「FIT」の終了を受けて「蓄電池」の売れ行きが好調だったようです。
    蓄電池は、太陽光パネルで発電した電気を貯めておくことのできるものです。蓄電池を導入することでより、電気を安く買える選択肢が増えたと言えます。
    FITが終了した場合、余剰電力は7円/kwhで買い取られます。
    が、これをそのまま買い取ってもらうのではなく、蓄電池に充電してそれを夜に使おうという考え方です。
    中国電力にはオール電化用の「電化スタイルコース」というのがあります。このコースの夜間電力料金は14.87円/kwhです。
    余剰電力を7円で買い取ってもらうより、蓄電池に充電して夜の電気代に充てて、電気代を節約しようという考え方です。
    これによって蓄電池の販売数はFIT終了後、伸びていました。
    ただし、蓄電池を導入するには条件が整っていないとメリットはないのではないかと思います。
    太陽光発電システムのローンが終わっている場合で、蓄電池を購入するだけの余裕がある場合です。電気代を節約するために新たに蓄電池をローンで買うというのはちょっと…と思います。

    実は弊社では新築時に太陽光発電+蓄電池のシステムをご採用いただいた実績があります。
    今後上がり続けていく電気代についてどう考えていくか、FIT終了後の対策、災害時の非常用電源の確保などいろいろな事態を想定し、また資金計画にも照らし合わせ十分ご検討いただき導入していただきました。

    気になる蓄電池の活用方法です。
    FIT期間中はとにかく余剰電力は売電する。目いっぱい売電する。蓄電池には夜間電力を買って充電し、夜間に使用したり非常時に備える、といった使い方をする。
    FIT終了後は、前述のように、余剰電力で充電し、夜間に使用するということにしています。

    気になる年間の収支は…

    図7

    年間で¥39,460の収入があり、10年間で約40万円となります。
    導入費用は蓄電池も含めて250万円、補助金が関連分だけでも160万ありました。
    元がとれるかどうかという話にはなりませんが、資金計画や日々の生活費、今後上昇し続ける電気代、再エネ賦課金の動向等を見据え、導入を決断されました。

    気になる蓄電池の寿命、耐久性についてです。
    あくまでメーカーの説明によります。まだ長期間使用した実績はありません。
    それによると、0~100%の充電を繰り返した場合、約8000回充電できるそうです。
    毎日それを繰り返した場合、8000回÷21.9年となります。実際は100%使い切ることはないので(設定上0にはならないようになっているそうです)理論上はもっと持つのではないかということでした。また、電気自動車と違い仮に0になっても大きく影響はないのではないかと考えています。
    コストについては現状ではまだ高いと言えるかもしれません。導入にあたってはしっかり検討する必要があります。
    もし資金計画に余裕があるのであれば導入するメリットはあると思います。

    以上、ここまで長々と語ってきました。
    最後に「大前提」についてお話をします。

    まずは電気を使わないでいい家にすること。

    これに尽きます。
    どういうことかというと、しっかりとした性能の家にまずはしておくこと。
    しっかり性能の担保された高気密高断熱にしたうえでの太陽光発電システム、太陽光パネル+蓄電池システムの導入をお勧めします。
    今回ご紹介した家のデータも、基本性能を確保したうえでのデータです。仮に売電がゼロだとしても普通に電気代は安いです。
    ここを押さえておかないと設備の負担ばかり大きくなり十分なメリットが得られません。

    それからこれは太陽光発電システムの導入に限らずの話になりますが、資金計画を十分された上で導入をお考え下さい。太陽光発電システムはあくまでプラスアルファとお考え下さい。
    資金計画をされて余裕があるとお考えでしたらぜひ導入をご検討ください。補助金の活用が期待できるならなおよいです。
    100万から150万くらいの補助金はタイミングさえ合えば活用できる可能性があります。

    以上のことを踏まえご検討いただければ幸いです。

    最後までご覧いただきありがとうございます。

  • 今日からスタート! 2022年01月07日

    あらためまして新年あけましておめでとうございます。

    弊社は今日から始動です。

    毎年恒例、熊野大社にみんなで初詣に行ってきました。

    熊野大社1

    熊野大社2

    熊野大社3

    コロナ禍でまた世の中騒がしくなってきましたが...

    今年こそは元の生活に戻れますように...

    また本年も変わらず皆様に快適な暮らしをお届けできるよう精進してまいります。

    本年もどうぞよろしくお願いいたします。

  • 新年あけましておめでとうございます! 2022年01月01日

    新年あけましておめでとうございます!