地鎮祭ってなに?
新築工事着工前に現地で執り行う儀式のことです。土地を守る神様に使用許可をいただくとともに、工事中の安全や建物の安全、そこで生活する家族の繁栄などを祈願する目的で行います。ですが上棟式同様、お施主様次第で必ずしも行わなければならないということはありません。
地鎮祭は大きく10の儀式で構成されています。
1.修祓(しゅばつ)参列した人やお供え物、儀式を行うための祭壇をお祓いして清める儀式。
2.降神の儀(こうしんのぎ)土地の神様や地域の神様をお迎えする儀式。
3.献饌(けんせん)お供え物を神様に召し上がっていただく儀式。
4.祝詞奏上(のりとそうじょう)「この土地を利用して家を新築する」旨を神様に奉告し、土地を使うことの許可をいただく儀式。
5.四方祓いの儀(しほうはらいのぎ)神主が土地の四隅と中央を周って、お祓いを行うとともにお神酒・米・塩などをまいて清める儀式。
6.地鎮の儀(じちんのぎ)神様に対し、施主と施工会社が着工することを奉告する儀式。
7.玉串拝礼(たまぐしはいれい)参列者が神様に玉串を捧げて工事の安全を祈願する儀式。
8.撤饌(てっせん)献饌でお供えした神饌を下げる儀式。
9.昇神の儀(しょうしんのぎ)降臨された神様に再び戻っていただくための儀式。
10.直会(なおらい)神様がお戻りになられたあと、お供えしていたお神酒や神饌を神主と参列者でいただく儀式。
起工式との違いは実施するタイミングです。地鎮祭が「着工前」に対し、起工式は一般的に「着工時」に行われます。ただ、近年では同じ意義で使われることも多くなってきています。