玄関にある土間と室内を区切るために取り付ける横木の部材です。

室内の床端部を隠して見た目をよくすることに加え、強度を高める役割を持ちます。特に、日本においては室内で靴を脱ぐという文化があるため、家の外と内を分ける框は重要な存在になります。框が無ければ、立ったまま靴を脱ぎ履きすることになってしまうため、何気ない使い道があるんです!

場所によって呼び方が異なりいくつかの種類があります。

上がり框(あがりかまち)は、玄関部分での呼び名です。玄関を開けると靴を脱ぐスペースと段差があり、その向こう側にお部屋があるという方が多いのではないでしょうか。この段差の端に取り付けられている横木が上がり框です。

床框(とこがまち)は、床の間での呼び名で、床縁(とこぶち)とも呼ばれます。和室の他の部分より床が高くなっていて、掛け軸やいけた花などを飾る場所になっており、床板や床畳を隠すために取り付けられている化粧横木が床框です。

縁框(えんがまち)は、縁側での呼び名で、縁側の貼る板のことを縁板といい、縁板の外側の端部に取り付けられます。縁框の下に立てられた短い柱である縁束によって支えられています。雨戸のための溝がつけられるのも縁框です。

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