一次エネルギーってなに?
【一次エネルギー】
自然から取得できるエネルギーのことを指し、電気やガスなどのもとになるエネルギーです。(具体的には、原油・石炭・天然ガス・水力・風力・太陽熱・地熱・原子力などの加工されていない状態で供給されるエネルギー)単位は「MJ(メガジュール)」や「GJ(ギガジュール)」で表されます。
また、一次エネルギーを転換、加工して得られるエネルギーを「二次エネルギー」といいます。(具体的には、電気・LPガス・都市ガス・プロパンガス・ガソリンなど)
【一次エネルギー消費量】
住宅や建築物を利用、使用するときに建物全体で消費するエネルギーを熱換算したもので、「年間の光熱費」と言い換えることもできます。
【主に5つの項目に分類】
⑴暖房、冷房設備での消費量。(地域・床面積や導入設備等により変わる)
⑵換気設備での消費量。(熱交換の有無で、冷暖房エネルギーも変わる)
⑶給湯設備での消費量。(お風呂や水栓の仕様なども)
⑷照明設備の消費量。
⑸家電など住宅設備以外での消費量。(床面積で一定)
※⑸を除いた4項目で計算されます。ですので補助金などでよく目にする「一次エネルギー消費量○○%以上削減」に⑸の項目はカウントされません。純粋に住宅の設備機器として、どれだけ消費量が抑えれるかを見る必要があるからです。
❓家で使うエネルギーが二次エネルギーだから二次エネルギー消費量じゃないのか❓と思う方もいるとおもいます。
二次エネルギーでは様々な媒体(電気・ガス・石油)に変換されており、単位や使用しているエネルギーを同じ基準で比較できないのが実態です。そのため、J(ジュール)という単位で統一されている一次エネルギーにさかのぼって比較し、指標にしているため「一次エネルギー消費量」と表記されています。
【一次エネルギー消費量等級】
住宅の年間エネルギー消費量を評価する等級制度です。
住宅が消費するエネルギーの年間総消費量と、標準的な住宅の年間エネルギー消費量を比較した「BEI(Building Energy Index)」という数値で評価され、BEIが小さいほど省エネ性能が高く、等級も高くなります。
算出方法「BEI=設計一次エネルギー消費量÷基準一次エネルギー消費量」
【一次エネルギー消費量3~6等級比較】
等級 |
等級3 (既存のみ) |
等級4 |
等級5 (等級4より10%以上削減) |
等級6 (基準消費量から20%以上削減) |
---|---|---|---|---|
BEI | 1.1以下 | 1.0以下 | 0.9以下 | 0.8以下 |
※太陽光発電設備によるエネルギー消費量の削減は見込まない
2025年4月からは等級4以上が義務化されています。
最高等級は6でGX志向型住宅や2027年新たに施行されるGX ZEHなどは、一次エネルギー消費量等級6であることが定義としています。
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