HEAT20（ヒート20）とは「一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称です。

環境にやさしく、安心安全・高品質な住宅の実現のため、住宅の温熱環境や、性能、建築耐久性の観点から、外皮技術をはじめとする調査研究・技術開発と普及定着を図ることを目的としています。

 

「断熱グレード（住宅外皮水準）G1・G2・G3」という新しい断熱基準が作られた背景には日本の住宅の断熱性能（UA値）基準の低さに問題があったためです。

UA値とは、断熱性能を表す際の指標で以下の計算式で求めることができます。

「UA値（外皮平均熱貫流率）＝熱損失量（ｗ/ｋ）÷外皮面積（㎥）」

この値が低ければ低いほど熱が逃げにくいため、断熱性能が高いということになります。

メリットとしては、少しの冷暖房で室内を快適な温度に保つことができるので電気代の節約になり、快適性を損なわずに自由な間取り（吹き抜けや大空間）を実現できる。さらに、温度差の変化が少ないためヒートショックなど健康被害防止にもつながり、カビの発生や腐食なども防ぐことができ、お家の長寿命化にも貢献できるなどがあります。

 

ZEH（ゼッチ）は断熱性能だけではなく、「省エネ」「創エネ」によって年間の一次エネルギー消費量を正味ゼロ以下にする住宅を目指すというもので、断熱性能の基準などが異なります。