許容応力度計算ってなに?
建物の安全性を確認する構造計算の一種です。建物にあらゆる荷重が加わった時に、柱や梁など一つひとつの部材が耐えられるかどうかを検証します。
例えば、段ボール箱を指で押したとき、軽く押しただけでは段ボール箱に変化はありません。そこからどんどん押す力を強くしていくと、段ボール箱がへこむ瞬間がくるはずです。この限界点が来ないかどうか、どのくらいの力まで許容できるのかを調べるのが、許容応力度計算です。
⑴建物にかかるすべての荷重を調べます。建物自体の重さ、人や家具、雪などの重さも加わるため、今後かかる荷重を予測することも必要です。
⑵各部材に生じる力を求めます。建物に外からの力が加わると、各部材の内部ではそれに釣り合う力(=応)が生じます。主に「軸力(圧縮力・引張力)」、「せん断力(部材がずれるような力)」、「曲げモーメント(部材に圧縮・引張の両方の力がかかって曲がる力)」と3種類あります。
⑶各部材が許容できる力を求めます。コンクリートや鉄、木材など材料によって許容応力度は異なります。例えば、コンクリートは圧縮力に強く、鉄筋は引張力に強い素材です。
最後に比較をして、⑵よりも⑶が大きければ安全と判断されます。
私たち、井原建設は許容応力度計算を自社で実施しており、耐震等級3を標準仕様としています。