微動探査ってなに?
常時微動探査とは、人が感じないくらいの揺れ(交通や海・川の流れなど)をもとに地盤や家屋の特性を探査する、新たな調査法です。
微動計(高精度の地震計)を地面または家屋の床に置き、常時微動観測を行います。
地盤の揺れ方の特徴や地盤の固さを調べて地震があった時に地盤がどのように揺れるのか、また、住宅の耐震性能を実測して数値で示すことができます。

↑微動計を複数台用いて、約1時間程度(異なる測り方で約18分×2回)で観測が可能です。
地面に穴をあけたり大きな機材を用いず排気等を発しない、非破壊、無振動、無騒音のクリーンな調査方法です。
舗装や土間コンクリートの上からでも調査が可能で、すでに住宅が建っている脇のガレージや庭先、玄関先などのスペースでも可能な調査法です。
地盤の常時微動探査方法
従来から行われている地盤調査(SWS試験・ボーリング調査など)は、建物の重さに地盤が耐えられるか(地耐力)などを目的とした調査で、地震が起きたときにどれくらい地盤が揺れやすいか、どういった地震で揺れが大きくなるかなどはわかりませんでした。
微動探査では、従来の地盤調査ではわからなかった、地震発生時の地盤の揺れやすさや周期特性について調べることができます。
1.地盤微動探査からわかること
⑴地震時の地盤の揺れやすさ(表層地盤増幅率)
同じ造りの家屋でも、家屋が建っている地盤が軟らかければ地震時の揺れは大きくなります。
探査では、この増幅度を推定でき、地域の地震リスク評価に役立ちます。
⑵地盤の卓越周期
地盤にはそれぞれ周期に特徴があり、最も強く特徴が出ている周期を「卓越周期」と呼んでいます。
地盤と建物の周期が一致すると揺れが増幅され、「共振」が起こる可能性があります。
そのため、地盤の揺れのクセを知ることで建物との相性を判断でき、地盤の周期と重ならないように設計することが重要になってきます。
⑶S波速度構造(層構造の計測)
地中のどこに硬い層があるか、どれくらい軟らかい土が積もっているかが推測できます。
探査では、深度約30mまで(配置方法によっては100m以上)の地盤の硬軟を計測することが可能です。
得られたS波速度構造は、ボーリング調査で得られるN値(SWS試験でも換算N値から支持力を計算しています)に換算することが可能です。
住宅を建てる前に常時微動探査を行っておくことで、その場所の地盤の揺れやすさ共振のしやすさをベースに、耐震性の高い住宅を造るなどの対策ができます。
新築の場合は、建築前に地盤の特性や揺れやすさを把握します。
リノベーションの場合は、必要に応じで実施します。
2.家屋地盤調査からわかること
既存住宅に微動計を置き、耐震補強の必要性の有無や、新築時には観測して強度を計測しておけば、設計通りの施工により耐震性が確保されているかのチェックや、地震後や定期的な観測により、既存住宅の劣化具合を確認することができます。
地盤と建物の共振と剛心の確認を行い、耐震診断を行う必要性について3段階で評価することができます。
耐震改修や制震オイルダンパー設置殿性能の確認や、交通振動にお悩みの際の調査・対策の提案も可能です。
新築の場合は、施工中や完成後に耐震性能を確認する目的で行います。
リノベーションの場合は、工事前の建物の状態を把握し、探査結果をもとに改修計画を進め工事後の耐震性能を確認し、性能向上を比較確認します。
疑問やもっと詳しく知りたいという方はお気軽にご相談ください。




