• 家つくりのポイント~迷ったときの考え方について 2025年08月24日

    先日8月2日~8月10日にわたって開催させていただきました、弊社完成見学会には多くの方々にお越しいただきました。

    特に8月10日はあいにくのお天気、しかもよりによって大雨警報発令という、いったい誰の行いのせいだや!って思わず叫びたくなるような天気にもかかわらず盛況の一日となりました。

    本当にありがとうございます。

     

    今回の「本棚とアイアンと私」の家は3月に開催させていただきました、「桜とグレーが奏でる温もりの家」に続く今年2回目の完成見学会となります。

    今回も前回に続き、完成見学会のときにプロカメラマンさんによる竣工写真の撮影(キーモン氏)とお施主様インタビュー(テトキクロス三島さん)を行わせていただきました。

    ※前回のインタビューはこちら!

     

    今回のインタビューはまだ公開されておらず私も内容はまったくわからないのですが(^^;お引渡しの時にお施主様からお手紙をいただきました。その内容から大変お喜びいただいている様子がわかりとてもうれしく思っております。

    さて、ここからが今日の本題です。

    最近の住宅事情につきましては、本年度実施されてあっという間に予算上限に達してしまった「GX志向型住宅」に代表されるように省エネ志向、高性能化が急速に広がってきております。

    従来は高性能住宅といえば、比較的一部のハウスメーカーやいわゆる「スーパー工務店」と呼ばれる規模の比較的小さな勉強熱心な工務店がほとんどだったと思います。

    が、昨年4月からの省エネ基準義務化を受けて各社様とも高性能化が進んできておりこれから家を建てようと思っている方々からしたらどう選んだらいいのか迷ってしまうのではないでしょうか?

    そこで今日は高性能住宅を建てる際の大きな2つのポイントと私達と一緒に進める家づくりがどのようなものなのかをお話していきたいと思います。

    とはいえ、高性能住宅について語りだすとキリがないくらいしゃべり倒してしまうので(笑)本当にざっくりにとどめます。

     

    高性能住宅のポイントはずばり大きく2つあります。

    1.お金で買える性能

    2.お金で買えない性能

     

    1.は断熱材、サッシ等はっきり性能値が謳ってあるもの。

    断熱材にもたくさんの種類があり、性能も様々、また厚さによっても変わってきます。

    サッシとは外部に面した建具、窓ガラスのことです。サッシにも樹脂サッシ、アルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、木製サッシ等の種類があります。また、ガラスについてもシングルガラス、ペアガラス、トリプルガラス、中には5重ガラスなんてのまであります(^^;

    さらには、熱を遮る日射遮蔽タイプ、冬に太陽の熱を取り入れやすくする日射取得タイプ等最近はさらに選択肢が増え、家を建てようとお考えの方にはますますわかりにくくなってきているのではないでしょうか...

    これらはお金を出せば手に入る性能となります。

     

    次に2.について。

    お金で買えない性能というのはどういうことでしょうか?

    大きく分けて2つの要素があります。

    1つは設計、もう一つは施工です。

    設計といってもいろいろありますがここでは日射遮蔽、日射取得についてのお話とします。

    要は太陽の光、熱をどう活かすか、どう抑えるかということです。

    窓の配置、大きさ、庇の有無を土地の形状、方角に合わせて考え検討、配置することで大きな効果を得ることができます。

    場合によってはサッシや断熱材よりも大きく影響してきます。

    もうひとつの施工について。

    高性能住宅における施工のポイントは「気密」です。

    「高気密高断熱」という言葉は広く知られている言葉ではありますが、実ははっきり数値として定義が定まっているわけではありません。補助金を受ける際に断熱性能は基準として設けられてはいますが気密については現在は定められていません。

    しかしこれが非常に重要なポイントとなります。

    気密性は「C値」という記号で表します。「相当隙間面積」といい、家中でどれくらい隙間が空いているかを1m2あたりで表します。C値は低いほど良い性能です。

    このC値が何に影響するかというと一つは冷暖房の効率、もう一つが換気です。隙間が空いていればせっかくエアコンで調整した空気が漏れてしまいます。また隙間が多いとせっかく24時間計画換気を設計しても計画通り換気しません。

    また、断熱材の種類や施工法によっても気密性能は左右されます。断熱材によって気密の施工方法は変わります。またたとえ同じ間取りの家でも施工によって気密性は大きく変わってしまいます。

     

    以上が、お金で買えない性能のポイントのお話となります。

    が、このお金で買えない性能こそが実は家づくりにおいて最も重要なポイントだと思いますがいかがでしょうか?

    また、お金で買えない性能についてしっかり説明ができる会社は当然お金で買える性能についてもしっかり考えています。

    お金で買えない性能にこそ、各住宅メーカー、工務店の考え方が一番反映されていると考えますが皆さんはどうお考えですか?

     

    私達井原建設はもちろん1.のお金で買える性能も大事ではありますが、そこはやはりバランスだと思います。

    ご予算、求める生活の快適性等全体的なバランスを考えて仕様を決める。

    弊社ではプランニングの段階から断熱性能や日射の影響や室温シミュレーションを行って施主様と家づくりを進めております。それらの資料を基にどこまでの性能を求めていくか、ご予算を考慮しながら決めていきます。

     

     

     

     

    さて、硬い話が続きましたが、毎回毎回難しい話をしているばかりではありません。

    冒頭のインタビューやお手紙にも書いてあったのですが、お施主様からは「毎回の打ち合わせが楽しく次回の打ち合わせが本当に楽しみでした」とおっしゃていただきました。

    元来、くだらない話が好きでついつい脱線してしまいがちで反省することもたびたびではあるのですが(^^;

    実はこのようなご感想をいただいていたのだとホッと胸をなでおろしております...

    インタビュー記事をご一読いただけますと幸いです。

     

    周月

    写真は先日たまたまSNSでみてしまい無性に食べたくなっていってきました「周月」の夏季限定冷やしラーメン。

    鳥取県にしかなく片道2時間かけて行ってきましたw

    好みの縮れ極細麺で本当においしかったです。ちょうど自分たちの注文で品切れになったらしく危うく徒労におわるところでした。

     

    周月はこちら!

     

    文:谷山