先日、スレッドでこのような記事を読みました(意訳ですが...)

 

『C値なんて意味ないです。完成したらエアコンの穴は開くし、換気扇の穴も開く、給気口も開けっ放し。だいたい5~6cm²/m²になる』

 

たしかどっかの大学教授だか建築の先生だったかのご発信だったと思います。

ずいぶん乱暴なご意見だなぁと思う一方、一般の方がみたらどう思うかとも思ってしまいました。

 

弊社はHPでも謳っておりますように, 住宅の新築及び一定規模の耐震断熱リノベーションにおきましては、全棟気密測定を実施しております。

 

新築の場合ですとC値の平均値は「0.13cm²/m²」です。

 

気密測定は、窓や玄関ドアが取りつけられ、外壁の下地も出来上がった段階で実施します。(構造段階での実施)

 

完成する前の段階で実施しますので、たしかに完成してから測定したら違う数値になるかもしれません。

 

スレッドの記事にあるようにいろいろな穴が開いてしまいます。

 

では、ほんとに記事にあるように5~6cm²/m²になってしまうのでしょうか...

 

残念ながらなかにはそういう家もあるかもしれません。

 

が、弊社におきましてはそれはない!と断言します。

 

実は過去に同じような疑問を抱いたことがありまして実際に完成時に気密測定をやってみたのでした。

 

まず、構造段階での実施の様子です。

 

気密1

 

気密2

 

もう8年も前になるのか...

 

このころはまだ技術は発展途上で「0.31cm²/m²」、とはいっても全然いい数値です。

 

これ以下は体感的には変わらない、と言われております。

 

さて、この数値が完成時にはいくらになったかというと...

 

気密3

 

残念ながら分析シートは見当たらず、測定器の画面写真がありましたのでそちらをどうぞ!

 

気密4

 

時期は同じ年の10月末だったと思います。

 

完成時のC値は写真のとおり「0.7cm²/m²」

 

換気システムは第3種換気(ルフロ400)、エアコン2台、キッチン換気は同時給排式です。

 

ルフロの給気口はすべて全開です。

 

ちなみに給気口をすべて閉めた場合は「0.5cm²/m²」でした。

 

家の大きさ等により給気口の数の違い、エアコンの設置台数の違いはあると思いますが、だいたい「0.4~0.5cm²/m²」増えるという認識でよいと思います。

 

弊社が採用しているスーパーウォール工法の規定では「構造段階でのC値:1.0cm²/m²以下」となっています。

 

完成時での「0.7cm²/m²」はかなりよいのではないかと思います。

 

また、気密測定を構造時にすることには理由があります。

 

気密測定時に万一よくない数値がでたとしても補修できる余地があるからです。

 

完成してからではすでに壁や天井の中は見えなくなっていますので補修するのは不可能です。

 

住宅において気密をよくする目的の一つは換気です。

 

気密性がよくないと計画換気がうまくいきません。

 

気密5

 

スーパーウォール工法の基準でも50%の給気しかできません。

 

簡単にいえばせっかくの換気計画も計画通りいかなくなります。

 

計画どおりの換気を行うためには気密をよくすることが必要です。

 

ついでに言えば、換気システムをどうするかを決める前に、そもそも気密性のよい住宅とすることが必要であることがお分かりいただけると思います。

 

さて、実測値といえば弊社では他にも微動探査を行っております。

 

以前もご紹介させていただきましたが、耐震断熱リノベーションの場合、原則施工前後で実施しております。

 

また、お引渡し後のエアコンの稼働に関してもオーナー様のエアコンの稼働状況を元にシミュレーションソフトを使ってアドバイスさせていただいております。

 

弊社の過去のブログをご参照ください。

 

 微動探査

 

   エアコンは連続運転と間欠運転はどちらがお得?

 

  というわけで

 

みかん2

                            ※撮影:深津紀信先生

 

 キンカン頭です...

 

 もとい、みかんです。

 

 東出雲のリノベ現場の庭になってました。

 

 先週までキンモクセイのよい匂いが室内にまで漂っていましたがいつのまにかなくなってしまいました。

 

 10月もあと1週間、1年はあっ!という間ですね。

 

 今週は毎朝送られてくる孫の写真をみてニヤニヤするのが楽しみの谷山がお送りしました。